野菜の毒
身近な野菜
野菜にも毒があることは知られています。
トマト、ナス、タケノコ、モロヘイヤ、ジャガイモ、銀杏などにも毒が含まれていることがあり、場合によっては食べると死亡することもあるとされています。
厚生労働省によると、過去10年間における有毒植物による食中毒発生状況についても公表されており、特にイモ類には注意が必要であることが記載されています。
植物は外敵から身を守るために、自分で毒を作ることが本能的にあります。
その天然毒を除く下ごしらえ、取り扱いがあることで、野菜を食べていけるのですが、
誤った取り扱いをすると食中毒などを起こす危険を潜めてます。
いんげん豆
生の豆はフィトヘマグルチニン という毒素が腸の粘膜に炎症を引き起こし、食後2~4時間で急激な下痢、嘔吐、腹痛を引き起こします。
一晩水に浸して戻し、80℃以上10~20分加熱しましょう。
ゴーヤー
過度に熟すと有毒成分モモルジンが増加し、吐き気、嘔吐、下痢を引き起こす。
収穫が遅れたオレンジ色のものは食べるのを控えましょう。
ズッキーニ
熟しすぎると有毒物質ククルビタシン類が下痢、腹痛を引き起こします。
20cm前後までの未熟なあまり苦くないものを食べましょう。
じゃがいも
芽や皮が緑色になったものに有毒成分ソラニンが含まれ強烈な腹痛、嘔吐、下痢、めまいを引き起こします。
熱で毒は分解されません。芽を取る、皮をむくなど下ごしらえを徹底しましょう 。
トマト
茎、葉、未成熟果実には有毒成分トマチンを含んでいます。摂取すると不快感を覚えたり、胃腸の不調、めまいなどを起こします。
成熟した赤い果実のみ食べましょう。
ぎんなん
多量摂取後1~24時間で、 有毒成分ギンコトキシンにより、痙攣や頭痛、嘔吐をはじめ、顔面蒼白、呼吸困難、意識混濁、便秘、発熱などを引き起こします。
少量をおいしく食べるに とどめましょう。
ナンテン
実を適当に摂取すると、 有毒成分ドメスチシン、イソコリジン、ナンジニンにより神経麻痺を引き起こします。
赤飯や魚料理、おせちなどにも使われますが、うっかり口に入れると大変危険なので、食べないよう注意しましょう。
スイセン
わずかでも有毒成分 リコリン、ガランタミン、タゼチン、シュウ酸カルシウム により、吐き気や嘔吐、頭痛、下痢を引き起こします。
にらや玉ねぎには強い芳香があるので、わからないときはにおいを確かめてから収穫しましょう。
アジサイ
葉を摂食すると、 フェブリフジン、イソフェブリフジン、青酸配糖体により、吐き気、めまい、顔面紅潮などを引き起こします。
葉には抗菌効果があるのであしらいに使われますが、食べないよう注意しましょう。
まとめ
あまり食べない珍しい野菜や添え物は食べない、食べる場合はよく確認してから食べましょう。